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2025年(令和7年)7月29日(火)付け朝日新聞は、鳥取県米子市の温浴施設で利用客がレジオネラ症を相次いで発症したことを受け、県と鳥取市が県内168カ所の入浴施設を一斉点検したところ、21施設が県の条例で定められている年1回の水質検査を2024年度に実施していなかった。このうち6施設は3年以上検査をしていなかった。県と市が発表した、と伝えた。
レジオネラ症は、衛生管理の不十分な入浴施設などで細菌によって起こる感染症で、発熱や倦怠(けんたい)感、肺炎などを引き起こす。県と市は、公衆浴場や旅館の営業者に水質検査と結果報告を義務づけており、21施設に対して速やかな検査の実施と結果の提出を求めているという。
県によると、米子市の「淀江ゆめ温泉」で昨年12月~今年5月、利用客5人がレジオネラ症を発症し、県の立ち入り調査と水質検査で基準値の最大620倍のレジオネラ菌が検出されたという。
これを受け、県中西部の施設を所管する県と、県東部を所管する中核市の鳥取市は5~6月、県内168施設を対象に一斉点検を実施。(1)清掃と消毒の記録を3年以上保管しているか(2)水質検査を実施しているか(3)消毒で塩素濃度を適切に管理しているか――の3項目で適合するかを調べたという。
その結果、(1)は29施設で清掃などの記録がなく、(2)は21施設が24年度に水質検査を未実施で、うち6施設は3年以上実施していなかった。また、(3)は9施設が塩素濃度を測定していなかった。全3項目で不適合だった施設もあったという。
県と鳥取市は、不適合だった施設に文書や口頭で指導を行った上で、今後も衛生管理状況を重点的に点検していく方針。あわせて、年1回の水質検査と結果報告の管理を徹底するとしているとのこと。