<ご注意>
最近、当協会の会員でないにもかかわらず、あたかも会員であるかのような記載をホームページに掲載している団体・企業がありますが、当協会とは一切、関係ありませんので、ご注意下さい。なお、当協会の会員については、本ホームページの「会員紹介」ページをご覧下さい。万博会場でレジオネラ属菌検出、報告から1週間以上後に公表 後手に回った対応に苦言/大阪
2025年(令和7年)6月5日(木)付け産経新聞は、大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は5日、会場中央に位置する「静けさの森」で、三日月状に水を貯めた池「水盤」1カ所で、指針値を上回るレジオネラ属菌が検出されたと発表した、と伝えた。
検出の速報を受けて公表までに1週間以上が経過し、この日午前には別の場所での菌検出を報道陣に説明したばかり。公表までに時間を要するなど後手に回った対応に批判が出ているという。
協会によると、保健所が検査のため水盤から水を採取したのは5月19日で、同28日夜には水質検査の結果が速報値で知らされていた。指針値の20倍となる菌が確認されたため、翌29日の閉場後に排水したが、「保健所から直ちに使用停止するよう助言がなかった」として、日中には来場者の立ち入りを禁止する措置は取っていなかったという。
会場内のメディアセンターで夕方から始まった記者会見。公表までに時間を要したことに質問が相次いだ。協会側は「正確な結果の通知を待って公表した。公表を遅らせる意図はなかった」と説明した。
一方、会場内では水上ショーを実施する「ウォータープラザ」の海水からも指針値を超えるレジオネラ属菌を検出。4日夜に公表し、翌5日午前には記者向けに説明をしており、静けさの森を管轄する協会施設維持管理局も同席していたという。
記者から「午前中に同時に発表できたのでは」と問われると、同局は「きちんと連携して発表することはできたかもしれない。連携が不足していた」と釈明したという。
水盤での菌検出を巡っては、協会に先駆け、大阪府の吉村洋文知事が記者団の取材に対応している中で明らかにした。
公表について迅速さを欠く協会の対応に、大阪市の横山英幸市長は「万博は多くの人が来て公共性が非常に高い」と強調し、「トラブルの公表基準はあるが、(万博では)普段は公表していないトラブルでも公表すべきだ」と苦言を呈したという。
水盤は現在、水を抜いて利用を停止。清掃や消毒、再検査を実施した上で、再開の可否を判断するとしているとこと。