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2022年(令和4年)8月31日(水)付け朝日新聞は、埼玉県川越市内で、1級河川・入間川の支流に工場から出た廃油を流したとして、県警は31日、市内にあった金属加工会社・小糸製作所=解散=の元社長(62)を廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで逮捕した、と伝えた。捜査関係者への取材でわかった。廃油には有害物質が含まれていたが、市によると、健康被害などは確認されていないという。
逮捕容疑は2021年11月下旬ごろ、同市石田本郷にあった同社の工場から、近くの入間川の支流に廃油を流出させたというもの。同社は9月に解散しており、県警は残務作業中に下水道に捨てた可能性があるとみている。
市や県によると、同年12月、工場から約9キロ下流の浄水場の水から、有害物質の「ジクロロメタン」が検出された。肝機能障害や中枢神経への麻酔作用を引き起こす物質で、金属加工の工程で使われる溶剤に含まれているという。
その後、市の調査で、同社工場近くの川で国の環境基準を大きく上回る濃度の同物質が検出され、この工場が排出元と判断した。捜査関係者によると、元社長はこれまでの調べに、工場から廃油が流出したことを認めていたという。