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2022年(令和4年)4月5日(火)付け時事通信は、2021年の食中毒発生件数が過去20年で最少となったことが、厚生労働省の5日までのまとめで分かった、と伝えた。
新型コロナウイルスの感染拡大以降は減少傾向が続いており、同省は「コロナ対策による衛生意識の向上や、飲食店の営業時間の短縮などが影響した」とみている。
まとめによると、21年の食中毒件数は717件。患者数は1万1080人で、うち2人が死亡した。最少だった20年(887件)をさらに下回り、新型コロナ拡大前の19年(1061件)と比べ顕著に減少したという。
原因となった食品は、魚介類が最多の223件で、コロッケやギョーザなど加工された「複合調理品」(41件)、肉類(31件)、野菜類(29件)なども多かった。寄生虫のアニサキスによる食中毒は半数近い344件で、カンピロバクター(154件)、ノロウイルス(72件)と続いた。
場所別では、飲食店が283件と4割近くを占めた。家庭は106件、保育園や老人ホームなどが31件、学校は10件だった。飲食店での食中毒を月別で見ると、緊急事態宣言が発令されていた4~9月は10~20件程度と少なかったが、解除後の10~12月は30~40件程度と増加したという。
飲食店などから持ち帰った料理を家庭で食べて食中毒になったのは24件だった。新型コロナの感染拡大でテークアウトの需要が広がる中、厚労省は自治体に対し、店側や消費者に注意喚起するよう求めているとのこと。