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2022年(令和4年)2月7日(月)付け朝日新聞は、地中にある水道管の漏水を人工衛星を利用して発見する。その実証実験を愛知県豊田市が市内全域で実施する、と伝えた。老朽化した水道管の更新は全国で課題になっており、効率的な調査で期間や経費を縮小できるという。
市水道維持課によると、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測衛星「だいち2号」(高度628キロ)から放射された電磁波は地球で地下1~2メートルまで浸透し、反射して衛星に戻る。その際、塩素を含む水道水とそれ以外の水では反射した電磁波の特性が異なるという。反射特性を画像から人工知能(AI)で解析し、水道水の漏水の可能性を判定する仕組みだという。
市は2020年8月、この調査を全国で初めて中山間など市内の一部(660平方キロ、管延長2217キロ)で実施した。その結果に基づき、翌9月から21年4月まで現地の路面で異音を調べるなどし259カ所で漏水を見つけたという。
漏水の可能性がある場所を絞り込むために全行程を歩いて調べる必要がなくなる。担当者によると「踏破する距離は10分の1、5年かかる調査が7カ月」に短縮できるという。