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2022年(令和4年)1月23日(日)付け読売新聞は、鳥取市の私立幼稚園で2020年12月、当時5歳の園児が大やけどを負った事故を受けて鳥取県が設置した検証チームが20日、再発防止策などの報告書をまとめた、と伝えた。
事故は同年12月14日に発生。園内のコンロで熱したゆずジュースが入ったやかんを持った担任と園児がぶつかり、園児が大やけどを負った。
報告書では、担任らがトイレにあるモップなどを洗う深いシンクの流水で園児の体を冷やしたり、服を脱がせたりしていたと指摘。熱傷に伴う感染症の危険性を増幅させた上に皮膚がはがれる恐れもあり、初期対応は不適切だったと断じたという。
また国への報告が1か月以上もかかった県の対応を非難した。報告が遅れた県はその後、子育て王国課の担当者以外でも事故の状況やその後の進捗(しんちょく)状況が確認できる「保育施設等事故報告データベース」の運用を始めたことも示された。
事故を受け、県内の保育施設に火や熱を発する器具を使っているか調査したところ、297施設中163施設(55%)で、園児が育てた野菜の調理などで使用していることがわかった。チームの委員長を務めた鳥取大地域学部の塩野谷斉副学部長は「事故はどの保育施設でも起こり得る。今回の検証から安全対策や初期対応について学んでほしい」と話しているとのこと。