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当局、昨年のレジオネラ症アウトブレイクに関する最終報告書を発表/アメリカ

 ノースカロライナ州保健福祉省は1月末、昨年9月6日から15日にかけてウェスタン・ノースカロライナ農業センターで開催された「NCマウンテン・ステート・フェア」に出席した人々におけるレジオネラ症アウトブレイクに関する公衆衛生調査の最終報告書を公表した。
 調査では、レジオネラ症の発生はフェア中に展示されていたホットタブ(温浴槽)からのエアロゾル中のレジオネラ菌の暴露によって引き起こされた可能性があると判断した。
 この調査によると、レジオネラ症136例とポンティアック熱1例がフェアに参加していた複数の州とノースカロライナ州の複数の郡の居住者から特定された。この事件では96人が入院し、4人が死亡した。
 このアウトブレイクが最初に確認されたのは、フェアが終了した8日後の昨年9月23日で、州及び地方の公衆衛生部門は、米国疾病管理予防センター(CDC)の支援を受け、ノースカロライナ州農業消費者サービス省と協力して迅速に調査を開始した。
 レジオネラ菌はフェアが始まった時から複数のホットタブに混入していて、期間中に一気に増えていった可能性があるが、菌がどのようにしてホットタブに入り込んだかを特定することは出来なかった。
 当局はこの件に対応し、水をエアロゾル化するホットタブやその他のディスプレイ機器などの見本市やその他の一時的なイベントでのリスクを最小限に抑える方法について、製造者と公衆衛生実務者のためのガイダンスを作成・配布した。

資料:2020年1月30日(木)付 The McDowell News, The North Carolina Department of Health
and Human Services(NCDHHS)press-releases