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フランダース地方でレジオネラ症アウトブレイク/ベルギー

 ベルギーの首都ブリュッセルの北西、東フランダース(フランドル)のゲント港近く、エバーゲム周辺で4月下旬から5月にかけてレジオネラ症アウトブレイクがあり、これまでに32人が発症、うち2人の死亡が確認された。
 最初の患者は4月29日から5月6日までの間に、2番目のグループは5月7日から10日の間に報告があった。
 医療保健局は、5月13日に1人目の患者がゲント大学病院で死亡し、5月15日の夜に他の病院で2人目の犠牲者があったことを発表した。5月10日時点での感染者報告数は11人であったが、調査を進めている間にも感染者は増え続けた。
 5月29日、エバーゲムとその周辺施設でレジオネラ菌の検出が確認された。ゲント運河地帯の南では合計17社の冷却塔が調査され、レジオネラ・ニューモフィラがゲントからテルネーゼン(オランダの港町)運河沿いの5社の冷却塔から発見され、うち2社で高濃度のレジオネラ菌が検出された。
 患者及び会社の冷却塔から検出された菌の遺伝子検査により、患者の菌を特定の会社と関連付ける事ができた。
 当局から感染源の可能性のある施設として特定されたのはゲント運河の近くに位置し、再生新聞用紙と雑誌用紙の製造を専門とする工場。既に冷却水を「徹底的に」洗浄し消毒するなどの措置を講じているという。
 冷却塔は当局による検査と許可があるまで稼動しないとしている。

資料:5月10日(金)・16日(木)付 VRT NWS, 5月17日(金)付 Knack, 5月25日(土)付 VRT NWS,
5月29日(水)・6月4日(火)付 The Brussels Times