浴室の75パーセントに潜む潜在的に致命的な細菌/オーストラリア
レジオネラ属菌が南オーストラリア州の州都アデレードの家庭の浴室の75パーセントに潜んでいるという驚くべき結果が、フリンダース大学による研究で明らかになった。
研究者は、アデレードの新旧68世帯でシャワー水のサンプルを採取した。その検査結果は、4件に3件の割合でレジオネラ症を引き起こす有害な細菌レジオネラ菌に陽性となった。
ワイリー博士は、「シャワーの75%がレジオネラを含み、64%が病気を引き起こす可能性が最も高い菌であるレジオネラ・ニューモフィラであることがわかった」と述べた。
低い温度に設定された給湯システムには、普段使用されていないシャワーとともに、より高い濃度の細菌がいることが判明した。
世帯調査でも、一般市民にレジオネラとシャワーの関連性についての意識が欠けていることが判り、公衆衛生キャンペーンを呼びかけた。
ワイリー博士は、「温水システムが65度以上に設定されていることを確認し、温度計で温度を計る二重チェックをするなど、細菌から身を守るために自分達でできる簡単な方法がある」と言う。