ドバイからの帰国者にレジオネラ症が多発/ヨーロッパ
1月18日、欧州疾病予防コントロールセンター(ECDC)から昨年10月以降、アラブ首長国連邦のドバイへの旅行に関係しているレジオネラ症の増加に関する報告が出された。1月17日現在、ドバイへの旅行に関係しているレジオネラ症の報告数が33例あった。
感染者のすべては潜伏期間中にドバイに滞在しており、昨年10月1日以降に発症していた。
症例の内訳はイギリス(16例)、スウェーデン(5)、オランダ(4)、フランス(3)、デンマーク(2)、ドイツ(2)、ベルギー(1)となっており、うち1つは死亡例であった。症例の73%以上はドバイの商業宿泊施設に4泊以上していた。
アラブ首長国連邦(UAE)の保健機関はECDCによる患者の届出の有ったホテルの環境調査を行ったが、レジオネラ属菌数の全調査結果はドバイ当局による給水系ガイドラインで明記された許容レベル(1000cfu/リットル未満)内であった。
また3月9日付の更新情報では、報告数は44例となった。うち40例はドバイの商業宿泊施設に関連付けられ、4症例はイギリスからプライベートの宿泊施設に関連付けられていると報告された。
症例報告数はイギリス(20例)、スウェーデン(6)、オランダ(5)、フランス(3)、デンマーク(3)、ドイツ(3)、オーストリア(1)、ベルギー(1)、ハンガリー(1)、スイス(1)となっている。