ニューヨーク州サラトガでレジオネラ症集団感染、感染源は調査中/アメリカ
ニューヨーク州のサラトガ・スプリングス市で13名が肺炎と診断された後、レジオネラ症の調査が行われた。発症した患者のうち7名は、数週間をウェズリー・ヘルスケアセンター(老人ホーム併設の医療機関)で過ごしていた。
このうちの2名が死亡したが、州保健局はこの2名が他の深刻な病状を持っていたことを強調した。また、他の6人の患者がセンターと関係があるかどうかは不明であった。
センターの広報担当は、「これまでに患者が病院内でレジオネラ症に感染した証拠はない」と言っていた。
この問題は、10月13日~20日にかけて短期リハビリテーション患者3名と職員1名の計4名が肺炎のような感染症と診断されて、州保健局が給水制限を勧告していた際に明るみに出たもの。
州保健局の調査によると、11月には感染者が18名まで増えたが、このうち死亡者2名を含む11名は感染した期間にセンターに滞在または訪問していたことが判明した。
センターの職員は、36か所程から採水した結果5箇所(建物内の水設備4、水景設備1)からレジオネラ属菌が検出され、これらが感染源であると特定して回復作業を行っていると述べた。
公共の給水設備の建設と併せて、州保健局の調査はセンターの敷地から1マイル以内にある15台の冷却塔と大規模空調システムで行われているが、追加報告された7例の原因はまだ突き止められていない。
センターはアウトブレイク発生以来給水制限されており、飲料水システム改善のため新たにモノクロラミン処理を導入する計画という。