シアトルの病院でレジオネラ症アウトブレイク―2名死亡/アメリカ
ワシントン大学医療センター(UWMC)の心臓治療科でレジオネラ症のアウトブレイクが確認された。 報告によると、UWMC心臓治療科で治療している患者で、最初に8月26日に30才の女性がレジオネラ症と報告された。続いて、9月6日に50才男性の感染が報告された。この男性は9月8日に死亡した。
さらに3例目の症例が14日に発表された。報告されたのは50代の女性で8月27日に死亡していたが、当初は死因が不明であり、レジオネラ症の感染は検死によって明らかになった。患者はレジオネラ・ニューモフィラに感染していたという。病院内の他の科の患者に対する検査では感染は認められなかった。
14日、病院のカスケードタワー棟の心臓治療科にある製氷機と2つの洗面台が、肺炎を引き起こすレジオネラ菌で汚染されていることが判明したと、当局が発表した。
当局は、13日夕方には患者家族と職員には噴水式水飲み器と洗面台を使わないよう警告し、書面が棟内の至る所に貼り出された。病院側は調査のために給水を停止している棟に大量のボトル・ウォーターを運び込んで対応した。また、カスケードタワー棟の洗面台、噴水式給水器とシャワーには新しいフィルターが取り付けられた。
その後の調査により、新たに手術室の装置からも菌が発見された。当局は、棟への給水はシアトル市から5系統によって行われており、それぞれの給水は独立しているため他の系統と混ざることはないとしている。
菌の発生は、病院のその区域に限られて現れているという。
26日には感染者は5名となり、うち2名が死亡していることが判明した。