シドニーで再びレジオネラ症、感染者は5名に/オーストラリア
シドニーの中心部で今年2回目のレジオネラ症集団感染が起こり、男性1人、女性2人の計3人がレジオネラ症と診断され全員が入院、うち1名は重体。
患者全員には基礎疾患があり、4月25日から28日にかけて同じ区域にいた。
NSW州保健省が感染源として疑われる当該地区の冷却塔89基とその周辺において調査を行ったところ、5基の冷却塔に細菌の陽性反応があった。
さらに、その後増えた5名の患者は全て、4月25日から29日の間に4つの通りに囲まれた市内の地区にいたという。
新たな2人の患者は、市内にある病院の集中治療室で治療中の50代男性と南部の州病院に入院し安定状態にある40代の男性であり、どちらも「重要な」基礎疾患を有してなかったが、ともに喫煙者であった。
既に報告されている30代の女性患者は集中治療室で重体のまま、80代の男性の病状は安定しており、他の30代女性は既に退院している。
NSW州保健省によると、シドニーCBDにおけるレジオネラ症アウトブレイクは、シドニーで長く続いた暖かい天候が原因である可能性があるとしている。
調査にあたった医師は、「温かい時期が非常に長く冷却塔の継続的な運用を必要としていたことで、もしかすると(アウトブレイクに)関連していたかもしれないが、他の要因があるかもしれないので、専門家グループによって調査している」とした。
さらに22日の報道では、シドニー市内西部において別のレジオネラ症集団感染が発生しており、5名が感染し、うち1名が死亡したと伝えている。