イギリスはヨーロッパに続き「デッドレッグ」配管の工事が求められる/イギリス
英国では、温水配管システムの※「デッドレッグ」(dead leg)は長らくレジオネラ感染の主な原因であることが知られ、その問題を根絶するにはその配管を除いた設計をする必要がある。
昔ながらのT字配管システムは、水が滞留するためにレジオネラの繁殖における重大な要因として認識されている。このシステムは、20℃~60℃の温度で繁殖する細菌に理想的な生育場を提供している。
配管の専門家は「T字配管は水を停滞させ、レジオネラ菌の繁殖を可能にする「デッドレッグ」を作っている。残念ながら業界は「デッドレッグ」問題やそれに関連する危険に気づいていない。そして、脅威を排除できる代替配管方法が有ることに気付いていない。」という。
また、「デッドレッグ」はフラッシング(強い水流洗浄)による効果を受けにくい。同様に、配管内のデッドレッグは(高温水消毒しても)細菌が成長し始める温度にまで冷めてしまうため、温度制御は(殺菌効果を)保証できない」としている。
この問題について真剣に考えるならば、代替の配管方法について考える必要がある。例えばヨーロッパで大きな効果をもたらしているループ&シリアル工法は滞留・停滞水の危険性を大幅に減少させるので、旧来のT字配管より衛生的である。
※“デッドレッグ”とは、配管システムの枝分かれ部分、あるいは末端部分における、流れの無い淀みのある場所を指す。