ロスのホテル屋上の水槽に遺体、客がシャワーや飲用で水利用/アメリカ
ロサンゼルスの警察当局は21日までに、市内のホテル屋上にある貯水タンク内で21歳のカナダ人女性の遺体が発見されたと発表した。死後2週間以上とみられ、ホテルの客はこのタンクの水でシャワーを浴びて歯を磨き、飲用もしていたという。
遺体はホテル「セシル」の施設管理担当者がタンクの水圧が低い原因を調べていた際、発見された。
ロサンゼルス市警によると、女性の両親は今年2月初旬に行方不明届を提出しており、女性の姿は1月31日に同ホテル内で最後に目撃されていた。遺体がタンク内にあった経緯は不明で、市警が変死事件として調べている。
タンクの水が健康被害につながるのかは明らかでない。ロサンゼルスの公衆衛生当局が20日に実施した水質検査などの結果は同日判明する見通し。
ホテルの客はタンク内での遺体発見に衝撃を受け、英国人の滞在客である女性はCNNの取材に「水がおかしい味がした。夫と一緒に8日間、この水を使い続けていた」と証言。ロサンゼルスの水に特有な味と思っていたとも述べた。ただ、シャワーについては栓を開けた後、最初の数秒間は黒ずんだ水が流れ、その後正常になったとも振り返った。
別の滞在客によると、ホテルは遺体発見後も営業を続けたが、19日にチェックインした客に対しては水を飲まないよう注意したと説明。この客は20日に別のホテルに移ることを決めた。遺体発見についてはホテル側からでなく、取材のCNN記者から初めて知ったという。