シカゴのホテルの集団感染は装飾噴水から/アメリカ
7月16日~8月15日の間にイリノイ州シカゴ市のダウンタウンにあるマリオット・ホテルに宿泊した客など10名がレジオネラ症に感染し、うち3名が死亡した。
公衆衛生局シカゴ支局は8月31日(金)に、水質検査の結果、ホテルの風呂とメイン・ロビーの噴水がレジオネラ菌の主な発生場所であると公表した。
噴水と男女の更衣室と気泡風呂などから感染者と同種のレジオネラ属菌が検出されたため、ホテルは噴水を撤去し風呂を閉鎖した。3名の死亡者のうち2名は宿泊客で、1名は食事客だった。
そのうち、8月14日に亡くなったフロリダ州在住の男性(8月1日~3日にホテルに滞在)の遺族が9月26日、噴水の適切な管理を怠るなどの不法行為による死であるとして、ホテルと開発業者を相手に賠償請求を裁判所に申し立てた。
疾病予防対策センター(CDC)によると、アメリカでは毎年8,000~18,000名がレジオネラ属菌に感染し、5~30%が死に至っているという。