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ニュー・サウス・ウェールズ州でレジオネラが急増/オーストラリア

 4月、シドニー在住の女性がレジオネラ症で死亡した。
 ニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州保健省は、潜在的に致命的な状況にある人の数が急激に増えていると、警告を出した。
 保健省は、1人の死亡を含む24の事例は3月と4月に報告されたものであり、前年の同時期は8人であったと伝えた。
 「我々は今年、通常の予測よりはるかに多い事例を見ている。」とNSW州保健省の医師は述べた。
 4月上旬に90歳代の女性が西シドニーでレジオネラ症により死亡したことを担当部署が確認した。昨年6月には66歳のメルボルン在住の男性がレジオネラ症で死亡した。
 メルボルン東部の町の低層オフィスビルにある2つの汚染された冷却塔でレジオネラ属菌が発見された。通行人には汚染された水蒸気が風に漂うため最も危険であるが、その汚染源を見つけることは困難である。
 保健省の医師は、「空調設備が断続的に使用されるこの時期に菌が増加する傾向がある。汚染源を見つけることは探偵ゲームのようで、聞き取りをして地図で場所を調べ、冷却塔の記録を確認する必要がある。時に冷却塔は水飛沫の発生により感染源となる可能性がある。」と述べ、冷却塔を点検し洗浄することで発生を防ぐよう企業に促した。

資料:2011年5月9日(月)付 The Sydney Morning Herald