ドイツ南西部で発生したレジオネラ症集団感染/ドイツ
ドイツ南西部のウルム市とニューウルム市で1月22日現在、65人が感染しているレジオネラ症の発生原因の究明と抑制のための調査が行われている。
原因は未だ特定されていないが、この2つ市にある湿式冷却装置が感染源である可能性が高いと考えられている。
1月5日、ウルム大学病院は地域の保健所にL.ニューモフィラSG1を起因とする肺炎患者が集団入院したと報告した。現在、5人の死者を含む65人の患者の症例を地域保健所が調査中である。
殆んどの患者はウルム市かニューウルム市に在住するか通勤していて、入院したうち2人を除くすべての患者には基礎疾患が有った。
感染者への調査では、共通する公共の建物・ホテル・スポーツ施設または同様の場所は無く、唯一共通する特徴はウルム市かニューウルム市に在住するか働いているか滞在中であるとのこと。
今回のケースにより、水冷式冷却装置に関係するレジオネラ症の発生は、暖かい季節に限らないということが判明した。