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気候の変動によるレジオネラ肺炎の急増要因の可能性/イギリス

 気候変動がレジオネラ肺炎の急増を引き起こしている可能性を政府科学者が忠告している。  健康保護局によって行なわれた研究で温度と湿度の上昇がレジオネラ肺炎の増加と関係していることが判明した。
 ヨーロッパで初めて行なわれたこの研究では、猛暑の年は気候が安定した年よりもレジオネラ肺炎患者数が多いとしている。
 2006年にワーウィック大学で行われた健康保護局の年次会議において発表されたもので、最高気温が36.5度に達したこの年は、涼しかった前年(2005年)に報告された389症例に対し551症例であり、うち52人が死亡している。
 英国感染症センターのレジオネラ肺炎の専門科学者によれば、「この研究ではレジオネラ肺炎は高温多湿の場合に増加している。2006年の夏は特筆すべき年であり、この症例数は気候と連動しているのではないか。気候が将来及ぼす影響を示唆している。もし気候が温暖化へと向かっているのなら、保健当局にとって重要な問題となる。」としている。
 レジオネラ肺炎の感染には季節性が見られ、通常8月と9月に感染者数が急増する。2006年の患者数増加は、気温が高い時期が続いた後に雨が多く降ったことに関連が有ると見られる。
 また、感染は小規模で広範な地域にわたり、互いに関連性がないことからも共通の感染源ではなく、気候に関連するものと思われる。

資料:2008年9月17日(水)付 テレグラフ紙