相知町「天徳の湯」廃止へ 移譲先決まらず、唐津市が条例改正案/佐賀
2021年(令和3年)11月25日(木)付け佐賀新聞は、唐津市は相知町の入浴施設「おうち天徳の湯」を2022年3月末で廃止することに伴う条例改正案を30日開会予定の定例議会に提出する、と伝えた。入浴施設として民間移譲先が決まらず、水質基準を超えたレジオネラ属菌が検出されて8月からは営業を停止していた。改正案が可決されれば、開館はせずに現在の指定管理者が3月末まで維持管理し、入浴施設以外の活用を検討していくと説明しているという。
施設は19年に湧水量が激減し、水道水での営業を続けてきた。20年11月から2度、民間事業者を公募したが、審査基準を満たさずに選定に至らなかった。
今年8月には露天風呂などで基準値を超えたレジオネラ属菌が検出され、10月にも再び検出されて休館が続いていた。市の担当者は「機器やタンクを洗浄しても再度検出された。管理も問題なく、原因が特定できなかった」と話す。このため入浴施設として再開のめどが立たないと判断したという。
地元区長会には11月初旬に経緯の説明を終えた。
天徳の湯は1999年に開館した。年間平均で約10万人が訪れていたが、20年度は約5万人に落ち込んでいたとのこと。