レジオネラ症増加、過去2番目のペース 熊本県内/熊本
2021年(令和3年)10月15日(金)付け熊本日日新聞は、4~10日の熊本県感染症情報によると、レジオネラ症の患者4人が県内医療機関から報告された、と伝えた。過去2番目のペースで増えており、県健康危機管理課は「症状に気付いたら、早めに受診を」と呼び掛けるという。
同課によると、4人は熊本市、菊池、天草各保健所管内の50~90代男女。温泉施設などでの集団発生ではなく、個別感染という。今年の累計は34人と昨年同期(29人)を上回り、年間で過去最多だった2019年の46人に迫るペース。
同課は「レジオネラ症は河川や湖水、温泉、土壌に生息しているレジオネラ属菌の感染で発症する」と説明。発症すれば全身のけん怠感などに始まり、肺炎に至ることもある。菌が増殖する恐れがある加湿器や循環式浴槽の定期的な洗浄、土ぼこりが舞う作業の際にはマスクを着用するといった対策が有効という。