「あかしや荘」無期限の休業 小坂町/秋田
2020年9月9日に鹿角きりたんぽFMは、小坂町渡ノ羽(わたりのは)にある福祉施設「老人憩いの家あかしや荘」にある温泉で基準値を超えるレジオネラ菌が検出された問題で、小坂町は再開が難しいとして、施設を無期限で休業することを明らかにした、と伝えた。
6月の定期検査で基準値を上回るレジオネラ菌が検出されたことを受け、町は施設を自主休業としながら原因を調査してきた結果、レジオネラ菌が繁殖している場所が、地中に埋まっている配管であることが分かり、配管内の洗浄や消毒、あるいは配管の交換が難しいとみている。
さらに、源泉の温度が26.1度と低くなっていること、また自噴量が1分間あたり7.5リットルと非常に少ないことも分かった。
このため、改修して継続するか、施設を廃止するかで判断に時間がかかるとみて、施設を無期限の休業にしたとのこと。
町は、9日に開かれた町議会の本会議などで、これらを明らかにした。
施設を再開するための方向性については、新たに温泉を掘削するか、大規模に設備を改良して沸かした湯で対応するか、あるいは施設を廃止するかの3つを挙げていて、「来年3月までに決めたい」としている。
「あかしや荘」は町の所有で、現在の施設は12年前にオープン。温泉は誰でも利用でき、町によると1平均で70人ほどの利用があったとのこと。