名古屋港に工場から汚水、元社長に猶予判決 名古屋地裁/愛知
2019年(令和元年)5月9日付け朝日新聞は、名古屋市港区の食品リサイクル工場「バイオプラザなごや」が、排水基準を超える汚水を名古屋港に流していた事件で、名古屋地裁は8日、水質汚濁防止法違反の罪に問われた工場の運営会社「熊本清掃社」(熊本市)に罰金50万円(求刑罰金50万円)、同社の元社長、村平光士郎被告(47)=名古屋市熱田区=に懲役6カ月執行猶予3年(求刑懲役6カ月)の判決を言い渡した、と伝えた。
神田大助裁判官は判決で「組織的かつ常習的な犯行。自分の立場や利益を守りたいなどの動機から違法排水を続け、隠蔽(いんぺい)工作も行っていた」と批判した一方、事業許可の取り消し処分を受けていることなども量刑の理由に挙げた。
判決によると、村平被告は昨年9~11月に5回、水素イオン濃度など複数の項目で基準値を超える汚水を、従業員に指示して工場から名古屋港に排出した。