レジオネラ菌検出、知事に報告せず 自治体運営の浴場/島根
2018年4月10日付け朝日新聞は、島根県浜田市の宿泊体験交流施設「ふるさと体験村」(弥栄町三里)の浴場で昨年6月、法定基準の2倍のレジオネラ菌が検出されたものの、当時施設を運営していた「ふるさと弥栄振興公社」が県条例で義務付けられている知事への報告をしていなかったことがわかった、と伝えた。
市によると、利用者からの健康被害の報告はないという。
4月から施設を管理、運営している市によると、菌は昨年6月の水質検査で男性用大浴場から検出されていた。今年3月に市民から公社に検査結果の開示請求があり、公社に昨年6月分の検査結果がなかったため、業者に再発行してもらい、発覚したという。市は6日、菌の検出を浜田保健所に報告した。公社側の幹部は「6月に菌を検出したことは知らなかった」と説明しているという。
体験村では昨年3月に同じ男性用大浴場から法定基準の2倍のレジオネラ菌が検出され、同4月上旬まで浴場の営業を自粛していた。
現在、浴場は休止中で、今月下旬に再開予定という。