レジオネラ検出で「やさと温泉」休業 石岡/茨城
2018年4月5日付け茨城新聞は、石岡市は4日、同市小幡の温泉施設「やさと温泉ゆりの郷」の浴場から、基準値を超えるレジオネラ菌が検出されたと発表した、と伝えた。
利用者の70歳代男性が体調不良を訴えたことから発覚した。指定管理者のJAやさとによると、男性は入院したが、症状は軽く快方に向かっている。
市によると、3月5、16日の両日に利用した男性が体調不良を訴え、同23日に医療機関を受診。医療機関から土浦保健所にレジオネラ症感染の疑いがあると連絡が入った。同保健所が立ち入り検査した結果、6カ所ある浴場のうち2カ所から100ミリリットル当たり10個の菌が検出された。基準は100ミリリットル当たり10個未満。連絡を受け、市は4日から営業を休止している。
5日に配管洗浄など消毒を行い、再検査後、安全が確認されるまで営業を休止する。
先月27日から今月4日までの利用者は約3千人。現在までのところ、男性以外に症状を訴える人は出ていないが、市は相談窓口を設置。ホームページ上などで周知している。
同施設は循環式で、年4回の水質検査、年1回の配管洗浄を実施。昨年12月の水質検査は全て不検出だった。今泉文彦市長は「安全対策を最優先に対策に努めたい」と述べた。