浴槽から基準超のレジオネラ菌 寒河江市老人福祉センター/山形
2017年(平成29年)7月15日付け山形新聞は、寒河江市は14日、同市白岩にある市老人福祉センターの浴槽水から基準値の2倍に当たるレジオネラ菌が検出されたと発表した、と伝えた。
水質検査の結果は5日に判明していたものの、施設を運営する市社会福祉協議会内での情報共有が遅れ、その後も利用者に開放。浴槽の使用を中止したのは13日になってからだった。健康被害は確認されていない。
市高齢者支援課などによると、菌が検出されたのは男湯の浴槽。
同センターが6月27日に水質の定期検査を行い、7月5日に結果が分かった。8日に検査を担当した業者が市社会福祉協議会の担当者に結果を報告したものの、担当者から上司への連絡が遅れ、12日にようやく同協議会で情報を共有した。13日に同課に連絡し、村山保健所の立ち入り検査を受け、センター内に三つある全ての浴槽の使用を自粛した。
同センターは村山保健所の指導で13、14の両日、浴槽や配管の洗浄と消毒をした。今後は再検査の結果で菌が検出されないことを確認し、原因が分かるまで利用を控える。
同センターは市の指定管理者として同協議会が運営。浴場などを一般にも開放している。これまで安全対策として、塩素系の薬剤をお湯に混ぜ、1週間に1度は浴槽のお湯を交換して清掃を行っていたという。同協議会の事務局は「緊急的な事態は組織内の情報共有を迅速にすべきだった」と話した。