トップページ水に関するニュース

水に関するニュース


レジオネラ症感染者、今年も前年を上回る報告数に要注意!!(随時更新)

レジオネラ菌集団感染1カ月 ずさん衛生、広範囲で 三原/広島

 2017年(平成29年)4月22日付け毎日新聞は、広島県三原市の入浴施設『みはらし温泉』について、次の通り伝えた。

 みはらし温泉(三原市須波ハイツ1)の日帰り入浴施設利用者がレジオネラ菌による肺炎などを発症し男性1人が亡くなった集団感染は、県の発表から22日で1カ月。発症が確認された人数は58人に上る。
 県や三原市の調査では衛生管理の不徹底などが判明した。県警は業務上過失致死傷容疑で施設を家宅捜索するなど感染源などの全容解明を急いでいる。
 同施設の立体駐車場入り口には休業の看板が立てられ、中島康隆支配人名の「お客様へ」と題したお断りが貼り出されている。飲食店や大衆演劇は営業中だが日中の利用客はまばらだ。

 県によると、最初の患者が判明したのは3月18日。患者は増え続け、7日後には入院中の50代男性1人が死亡した。入院患者は54人に上り、4月21日現在も13人が入院している。重症者はおらず、全員が快方に向かっているという。
 市は3月28日、患者と浴槽のレジオネラ菌の遺伝子の型が一致したとして、公衆浴場法に基づき同施設の営業停止を命令。県警は30日に施設などを家宅捜索した。押収した資料を基に、立件の可否を慎重に調べている。
 浴室は施設の4、5階にあり、レジオネラ菌は4階のアイテム浴槽(電気風呂など)、低温浴槽(2槽)、高温浴槽の計4カ所から検出。アイテム浴槽は沸かし湯を使っており、温泉の低温・高温浴槽とは湯の循環ルートが異なる。男女が感染していることもあり、感染源は複数の可能性もある。
 県や市は3月20日以降、数回、施設に立ち入り調査し、責任者から聞き取り調査をした。4月17日には配管図の提出を求め、湯の循環経路を確認した。
 市によると、温泉側は清掃時に湯を完全に抜かないことがあり、年に1回程度求められている配管内の生物膜(菌の温床)点検もしていなかった。いずれも国のマニュアルで定められている。
 市の担当者は「配管に生物膜ができている可能性がある」と指摘し、「衛生管理がしっかりしていたらこんなことにはならなかった」と断じた。

ニュース資料:2017年(平成29年)4月22日(土)毎日新聞