レジオネラで1人死亡受け 一斉検査へ/広島
2017年(平成29年)3月27日にRCC中国放送は、三原市の日帰り入浴施設で起きたレジオネラ菌の集団感染の問題を受け、広島県は県内の全ての入浴施設に対し立ち入り検査をするよう、市や町に指示した、と伝えた。
「衷心よりお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」(森川観光・森川孝人会長) と、「みはらし温泉」が開いた会見では、会長からは謝罪の言葉が続いた。
「みはらし温泉」の日帰り入浴施設では、浴槽の水などから肺炎や呼吸困難を引き起こすレジオネラ菌が検出された。
利用者に感染が相次いで確認され、その数は46人(27日 午後6時現在)に上っており、このうち50代の男性1人が、25日に死亡している。
会見で施設側は、レジオネラ菌による患者が発生した2009年以降、配管などの消毒を1か月に1度行っていると説明。
最近では2月22日に「消毒をした」という報告を従業員から口頭で受けたものの記録は残していないなど、管理上問題があったことを認め、清掃作業の外部業者への委託を検討するとしている。
この事態を受けて県は27日、県内の市町と入浴施設の業界団体に対して、施設の一斉検査を実施するよう文書で指示しました。
公衆浴場に加え、入浴施設があるすべての宿泊施設などが対象で、浴槽や配管の清掃状況やレジオネラ菌を検査した記録などを確認するよう求めています。