レジオネラ菌検出、実は1か月前…9倍に悪化/埼玉
2017年(平成29年)1月15日付け読売新聞は、温泉施設を備える埼玉県小鹿野町の「道の駅両神温泉薬師の湯」の男湯から基準値を超えるレジオネラ菌が検出された問題で、町は14日、基準値超えが判明したのは当初発表の今月5日ではなく、昨年12月だったと訂正した、と伝えた。
施設は今月12日まで、基準値超えの状態で1か月以上営業を続けたことになる。
施設を担当する町おもてなし課によると、昨年11月24日に行った定期検査の結果が同12月5日付でまとまり、基準の8倍のレジオネラ菌の値が示された。同課の担当者は上司や秩父保健所に報告せず、洗浄・消毒を強化するよう現場に指示。施設が同16日に再検査し、今月5日に確認した結果は、9倍に悪化していた。
担当者は「消毒の強化で改善するだろうと安易に考えてしまった」と語った。同課は14日、「職員の危機管理意識の低さと連絡体制の甘さで大勢の方に迷惑をかけ、痛切に反省している」とする談話も発表した。