学校プールで塩素ガス発生 長野・安曇野 職員作業ミス、3人搬送/長野
2016年8月3日(水)付け産経新聞は、2日午後1時45分ごろ、安曇野市立豊科南小学校のプール機械室で、同校職員による薬剤の誤用で塩素ガスが発生する事故が起きた、と伝えた。
同市教育委員会によると、このガスを吸った職員3人がめまいや吐き気、手足のしびれなど中毒症状を訴えて市内の病院に運ばれたが、命に別条はなく治療を終えて退院した。
市教委によれば、職員2人がプールの水を消毒する作業を行っていた際、本来なら消毒用のアルカリ性の「次亜塩素酸ナトリウム」を入れるべきタンクに、水のにごりを取り除く酸性の「ポリ塩化アルミニウム」を誤って投入してしまった。ただちに混合して塩素ガスが発生し、駆けつけた別の職員1人を含む3人がガスを吸引した。
同校は夏休み中で近くに児童はいなかったが、近隣の住民に対して防災無線などで注意喚起した。
市教委は「マニュアルの徹底や職員の研修など再発防止に努めたい」としている。