給食調理の水にダニ 11小学校で供給停止/千葉
2016年(平成28年)5月12日付け千葉日報は、千葉県印西市内の市立小学校11校の給食を調理・提供している高花学校給食センター(同市高花)で調理に利用する水にアカダニの混入が確認されたことが11日、同センターへの取材で分かった、と伝えた。
同センターは11日から17日まで給食を停止し、設備の清掃・消毒などを進める。健康被害などの報告はないという。
同センターによると、9日夕方、調理場の蛇口から出た水にアカダニが混入しているのを職員が発見。設備を点検したところ、受水槽で複数のアカダニが確認された。受水槽の上部にある通気口から侵入したとみられるという。
事態を受けて同センターは10日、水を使用せずに調理できる給食を提供。11日から17日までの平日の5日間は給食を停止し、受水槽や高架水槽、ボイラータンクなどの清掃・点検を行うとともに、設備の外壁や調理場、食器類の消毒を進める。また、通気口のカバーの編み目を細かいものに変えて虫の侵入を防ぐなどの対策を施すという。
対象校の保護者には10、11日に謝罪文書を配布し、給食の停止期間中は弁当を持参するよう呼び掛けた。アカダニの混入で給食を停止するのは市内で初めてという。
同センターの給食の供給先は千葉ニュータウン地区の小学校が中心。児童と教職員約4千人分を調理している。