レジオネラ菌に男性客3人感染、1人死亡 北本の温泉施設/埼玉
2014年(平成26年)6月14日付け埼玉新聞は、県は14日、北本市二ツ家3丁目の日帰り温泉施設「湯楽(ゆら)の里 北本店」を利用した60~80代の男性客3人がレジオネラ菌に感染し、うち桶川市の男性(66)が死亡したと発表した、と伝えた。
県は同日、公衆浴場法に基づき同店を営業停止処分とした。
県生活衛生課によると、死亡した男性は5月18~21日に同店を複数回利用した。26日に発熱し、29日に病院を受診。レジオネラ症と診断された後で肺炎を発症、今月3日に死亡した。同課は「レジオネラ菌によって引き起こされた肺炎と死亡の因果関係は否定できない」としている。
ほかの感染者2人も同期間に同店を利用。男性(60)は既に回復し、もう1人の男性(83)は入院中だが回復に向かっているという。
同店の浴槽水からは、県の基準を上回るレジオネラ菌を検出。死亡した男性から採取された菌と検出された菌の遺伝子パターンが一致した。
27日に発症の届け出が保健所にあり、県が調査を開始。同施設は今月3日から営業を自粛している。
県は、同店を運営するサンフジ企画(東京都渋谷区)に対し、衛生管理マニュアルの作成や管理体制の見直しなどを指導していく。
県内では4月、レジオネラ菌に感染した狭山市と春日部市の90代の女性の2人が死亡している。
埼玉県のホームページは、http://www.pref.saitama.lg.jp/news/page/news140614-01.html