さいたま水族館、2月に続き魚300匹死亡 器物損壊事件で捜査/埼玉
2014年(平成26年)4月27日付け埼玉新聞は、27日午前7時半ごろ、羽生市三田ケ谷の県営さいたま水族館で、出勤してきた飼育担当の男性職員が、庭池の観賞魚が大量に死んでいるのを発見した、と伝えた。
死亡した魚は約300匹に上り、同館で水質検査を実施したところ、池の水から残留塩素が検出された。通報を受けた羽生署は器物損壊の疑いもあるとみて捜査している。
同館によると、死亡した魚はテラピア、コイ、ニシキゴイ、ソウギョ、アオウオなど計約300匹。池は屋内施設の奥にあり、約千平方メートル。入場者以外は立ち入ることができないようになっている。
26日の閉館後、職員が午後5~6時ごろの間に、周辺のごみ拾いや池のチェックをした際に異常はなかったという。
大量死発見後の27日の水質検査で、池の水から0.7ppmの残留塩素が検出された。この値は多くの魚が死ぬ濃度だという。
同館は毎日池の水質検査を行っており、26日の開館前の検査で異常はなかった。
同館は「井戸水を自動的にくんでいるので、池の水から残留塩素が検出されることはない」としている。
池は購入した餌を魚に直接与えることができるため、子どもたちに人気のコーナーだという。
同館は池への立ち入りを禁止し餌の販売も中止しているが、他の屋内展示生物に影響はないため、通常通り営業を行っている。
同館では2月23日にも同じ池で魚約500匹が不審死しており、その時にも0.1~0.2ppmの残留塩素が検出されている。
同館は何者かによる意図的な犯行の可能性があるとして、羽生署に被害届を提出。 同署で器物損壊事件として調べている。