レジオネラ菌の集団感染なし 倉敷の老健施設を保健所が検査/岡山
2014年(平成26年)2月17日付け山陽新聞は、倉敷市保健所は17日、レジオネラ菌集団感染としていた介護老人保健施設・和光園(同市東塚)の入所者4人について、詳細な検査の結果、感染の事実はなかったと発表した、と伝えた。
意識障害をはじめとするレジオネラ症特有の症状が確認できなかったため、喀痰(かくたん)の培養検査、血清中のレジオネラ抗体検査などを実施。いずれも陰性と確認された。
これらの検査結果は、市保健所などが今月7日開催した専門家会議(委員長・尾家重治山口大医学部付属病院准教授)で検証。菌感染とレジオネラ症発生は全面的に否定され、陽性反応だった当初検査は「疑陽性だったと考えるのが妥当」と判断された。
4人の主治医がレジオネラ症発生届の取り下げを市保健所に申請、16日に正式受理された。市保健所などは19日夜、同施設で入所者家族らを対象に経緯を説明する。
市保健所は1月23日、同施設で同6~20日にかけて80~90代の入所者4人が発熱、せきなどを発症、医療機関での迅速キットでレジオネラ症と診断され、うち1人が亡くなった、と発表していた。