久留米市上津町の井戸水から環境基準の4倍を超える水銀/福岡
2013年(平成25年)12月11日にNHK NEWS WEBは、久留米市の住宅の井戸水から環境基準の4倍を超える水銀が検出され、久留米市は周辺の住民に井戸水を飲まないよう呼びかけていると、伝えた。
水銀が検出されたのは久留米市上津町にある住宅の井戸水で、久留米市が今月行った水質検査で、国の環境基準の4倍を超える1リットルあたり0.0021ミリグラムの水銀が検出された。
この井戸水は、2世帯が庭にまいたり風呂や食器を洗ったりするのに使っているが、調理や飲むためには使っておらず、今のところ健康被害もないとのこと。
また、久留米市によると、今回検出されたのはこれまで病気の原因にはなったことがない種類の水銀だが、市では念のため井戸から半径80メートルにある35世帯に対し、井戸水を飲まないよう呼びかけるとともに、希望者には飲料水を配っている。
この地区では6年前におよそ2,000トンの建築廃材が不法投棄されていたことがわかり、その後、久留米市が近くの4つの井戸水の水質検査を続けているが、これまでは環境基準を超える水銀が検出されたことはなく、久留米市は原因を詳しく調べることにしている。
近くに住む70代の女性は、「近所でこんなことが起きるとは思わなかった。水銀といっても見えないから怖いです」と話していた。