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<山の上ホテル>下水道メーター迂回 都が5,400万円請求/東京

 2012年(平成24年)10月1日(月)付け毎日新聞は、 山の上ホテル(東京都千代田区)が不正な配管工事で下水道使用量を約3年間にわたり少なく見せかけていたとして、都は1日、ホテル側に過料と併せて計約5,400万円を請求した、と伝えた。
 都が下水道使用の過料を徴収するのは初めてで、ホテル側も不正を認めている。
 都下水道局によると、同ホテルは200年4月から水道とは別に、敷地内からくみ上げた井戸水を調理や清掃、トイレなどに使うようになった。
 この際、計測メーターを迂回(うかい)する形でバイパス管を取り付け、配水ルートを手動で切り替えられる装置を付けた。
 2カ月に1度の検査の前後以外は大半をバイパス経由にしていた結果、今年6月までに約1,797万円分の支払いを免れていたという。
 また、井戸の利用には事前の届け出が必要だが、これも約1年間怠っていた。
 4月に情報提供を受けた都の立ち入り検査で発覚した。
 都は正規料金に加え、無届け分の罰則も含めて約2倍の過料も請求した。
 山の上ホテルは1954年開業の老舗のシティーホテルで、多くの文豪が定宿としていたことで知られる。
 川口仁志副総支配人は「不正をするつもりはなかったが、使用は事実なので真摯(しんし)に受け止める」と話している。

ニュース資料:2012年(平成24年)10月1日(月)毎日新聞