<水質汚濁>指定物質にHMTも 環境省、有識者会議に示す
2012年7月19日(木)に毎日新聞は、利根川水系で5月に水質基準値を超えるホルムアルデヒドが検出された問題で、環境省は19日、原因とみられる化学物質「ヘキサメチレンテトラミン」(HMT)を水質汚濁防止法の政令で定める「指定物質」に加え、新たに規制対象とする案を有識者会議に示した、と伝えた。
指定物質となると、HMTを含む廃液を誤って大量に流出させた事業者には、物質の回収などの応急措置、都道府県への報告が義務づけられる。措置を怠ると罰則もある。
HMTは毒性が低く、取り扱う業者が少ないことから、通常の排水でも基準値を超えれば刑罰を科す「有害物質」の適用は見送った。8月の有識者会議で案が了承されれば、今秋をめどに政令改正が閣議決定される見通し。