福井市、2業者を損賠提訴 「おいしい水」和解協議合意至らず/福井
2012年6月22日(金)付け産経新聞は、ペットボトル入り飲料水「おいしいふくいの水」から基準値を超えた細菌が見つかった問題で、福井市企業局は21日、製造工程で細菌が入ったのが原因として、製造業者「大観峯」(富山県立山町)と、商品納入業者「ティーツゥー」(福井市中央)に約2,938万円の損害賠償を求める訴えを福井地裁に起こした、と伝えた。
市企業局によると、細菌混入については製造工程でのキャップの変更後の締め付け調整が不十分だったことなどが原因で、最大で食品衛生法の基準値の約140倍にあたる細菌が検出された。
請求では、在庫ボトルの製造費やおわび広告費など計約2,938万円の損害があったとしている。
市は、今年1月、損害を賠償するよう2社に求めたが、期限だった2月20日までに支払いがなかったことから和解に向けて協議。この結果、合意に至らなかったため提訴に踏み切った。
ティーツゥーの代理人は「残念ながら示談交渉がまとまらないため、訴訟に至りました。当社は、誠意を持って、また、ただすべきことがあればそのように対応していきたい」とのコメントを出した。
なお、市企業局は、販売再開を模索しているが、見通しは立っていないとしている。