温泉浴槽からレジオネラ菌 海津市南濃町、営業自粛/岐阜
平成24年(2012年)5月23日(水)付け岐阜新聞は、海津市は22日、同市南濃町羽沢の道の駅「月見の里南濃」の足湯と、同所の温泉施設「水晶の湯」の浴槽からレジオネラ菌が検出された、と発表した、と伝えた。
両施設は当面営業を自粛する。
市によると、4月末ごろにレジオネラ菌による肺炎を発症した各務原市の男性患者(60)が利用した温泉施設に同足湯が含まれていたため、今月3日に西濃保健所が立ち入り検査を実施。同足湯から100ミリリットル当たり100個、源泉運搬用タンクからは同280個を検出。
「水晶の湯」は同足湯と同じ源泉のため、11日に同保健所が源泉と浴槽の水質検査を実施。露天風呂と内風呂の浴槽から、基準値を大きく上回る100ミリリットルあたり390個と700個のレジオネラ菌を検出した。
肺炎患者が同足湯を利用したのは4月20日ごろだが、どこの温泉施設でレジオネラ菌に感染したかは特定されていない。「水晶の湯」は利用していない。
市によると、二つの温泉施設利用者で、ほかにレジオネラ菌感染症の疑いのある人は出ていないという。今後は「徹底した殺菌、消毒、清掃を実施し、施設の安全が確認できるまで営業を休止する」としており、改善後に同保健所の水質再検査を受ける。同足湯は3日から、「水晶の湯」は19日から営業を自粛している。