埼玉と千葉の8浄水場 基準値超の化学物質
平成24年(2012年)5月19日(土)に日本テレビは、18日夜、埼玉県と千葉県の8つの浄水場の水から国の水質基準値(一リットル当たり0.08ミリグラム)を超える化学物質「ホルムアルデヒド」が検出されたことがわかり、一部で取水停止が指示された、と伝えた。
埼玉県は18日、利根川から取水している行田浄水場と庄和浄水場の水道用に処理された水から、基準値の最大で約2倍のホルムアルデヒドが検出されたと発表した。活性炭の投入など処理を行った結果、家庭に供給される水道水は基準値以下となり、健康に問題はないという。
千葉県でも、野田市の上花輪浄水場で基準値を超える一リットル当たり0.135ミリグラムのホルムアルデヒドが検出されるなど、4つの浄水場で通常より高い値が検出された。上花輪浄水場と流山市の北千葉浄水場は、取水が停止されている。このまま取水制限が続けば、19日朝は、松戸市と鎌ケ谷市の全域や、市川市や船橋市の一部などで水が出なくなるおそれがあり、少なくとも85万人に影響が出るとみられている。
ホルムアルデヒドは、頭痛や喉の痛みなど、シックハウス症候群の原因物質とされている。埼玉県は、利根川にある工場から排出されたとみて、群馬県と連携して工場の特定を急いでいる。