温泉加水問題 琴平町民が住民監査請求/香川
■源泉取得、支出差し止めを
平成24年(2012年)3月14日(水)付け産経新聞は、宿泊施設に供給する温泉への加水問題が一昨年に発覚していた香川県琴平町が、加水解消を目指して隣接する善通寺市の源泉のある土地の購入費を新年度予算案に計上しているのは、地方自治法などに違反する違法な契約の締結、違法な公金支出に当たるとして、同町内の男性が13日、契約の締結と公金支出の差し止めを求める住民監査請求を行った、と伝えた。
同町は、町の源泉から町内の旅館・ホテルに温泉を供給していたが、少量しか湧出しなかったため、水道水をまぜていた。加水問題の解決のため、町は新年度一般会計予算案に善通寺市大麻町の源泉を取得する土地購入費として約3,400万円を計上している。
町監査委員に提出された住民監査請求書では「温泉水不足についての責任の所在も不明確のまま、さらに、特定の者の利益のために多額の公金を支出することは許されない」などと主張。契約の締結、公金支出の差し止めを求めている。