製造会社から支払いなし 福井市に「おいしい水」賠償で/福井
2012年(平成24年)2月22日付け産経新聞は、ペットボトル入りのミネラルウオーター「おいしいふくいの水」から基準を上回る一般細菌が検出された問題で、製造工程で細菌が入ったのが原因として、製造会社と納入業者の2社に損害賠償を請求していた福井市企業局は21日、請求額の支払期限の20日までに回答などがあったと発表した、と伝えた。
2社とも支払いには応じておらず、今後、市と製造会社などの代理人同士の交渉協議になるとしている。
市企業局によると、製造会社「大観峯(だいかんぼう)」(富山県立山町)からは、販売前に企業局にサンプル品(保存検体)を納めているが検査をしているのかどうか▽新聞のおわび広告の内容−の2点について質問が届いた。
納入業者のティーツゥー(福井市)からは3者間での早期解決に向けて簡裁での民事調停手続きの利用検討を提案してきたという。
企業局は、サンプル品検査については問題発生後に行うもので納入時には検査をしていないとし、新聞広告はコピーを製造会社に送る。
納入業者への対応は製造会社との交渉次第としている。企業局は「早期に解決できれば」としている。