プールの水出しっぱなし、300万円が無駄に/神奈川
2012年1月14日(土)付の神奈川新聞は、小田原市教育委員会は13日、市立三の丸小学校(同市本町)の屋内プールで10日間にわたり水を出しっぱなしにするミスがあり、約300万円の損失が起きたと発表した、と伝えた。
市教委によると、出しっぱなしにしたのは昨年12月12日から同21日まで。使用期間を終え、12日に閉鎖作業のために排水管を開きプールの水を抜いたが、担当教職員が給水管を閉め忘れた。翌13日、この職員が作業の終了をプール内で確認ぜずに放置。21日に巡回した別の教職員が見つけたという。
地下1階にあるプールは、縦25メートル、横13メートルで容量325立方メートル。今回、約6千立方メートルが使われないまま流れ出た。プール室は施錠されたドアがあり、給排水弁の操作は室内の機械室で行う。水が減ると自動給水される仕組みで、通常は弁が開放になっているという。
原因について、市教委はシーズン末の昨年9月下旬に低学年の児童が使用するため水量を減らした際、担当教職員が給水管を閉鎖、この状態が続いていたと思い込み、確認を怠ったなどとしている。
一方、発見した教職員は教務主任に報告したが、教務主任は校長に1月6日まで伝えなかった。同日、水道検針に訪れた担当者が大量漏水を指摘したために教務主任が校長に報告、初めて調査に動いたとのこと。