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仙台・錦ヶ丘の市道に謎の配管 目的不明、道路占有料は未納/宮城

 2012年1月10日(火)付の河北新報は、仙台市青葉区の錦ケ丘団地に、市が許可していない配管が市道の地下に埋設されていることが9日、分かった、と伝えた。
 誰が何の目的で敷設したのか不明で、市は設置した業者の確認ができ次第、撤去するか、許可申請するよう監督処分を行うという。
 市宮城総合支所が住民の通報を受け、昨年11月下旬に試掘調査を実施した。その結果、配管は市道錦ケ丘環状線の歩道部分の地下約1メートルに埋設されていた。直径は10センチ程度で、表面に黒いテープのようなものが巻かれていたという。
 市道は1987年に認可されたが、配管を埋める際に必要な市の道路占用許可は受けていない。近隣の分譲マンションに源泉からつながっている温泉用の配管と、関連があるかどうかは確認されていないという。
 市によると、錦ケ丘団地のような造成地は、開発業者が道路、上下水道、ガスなどのインフラ整備を行った上で、各管理者に引き渡す。行政による宅地開発の完了検査の際に、さまざまな認可をまとめて受ける場合が一般的となっているという。  さらに無許可の配管が埋まっている区域は、開発業者が複数回に渡って変わっており、埋設工事を行った時期や業者を特定する障壁になっているという。
 市は「現時点では陥没や亀裂など道路への影響はないが、管理者や用途が分からない配管があるのは問題だ。道路管理者の市に納める占用料もさかのぼって請求しなければならず、事実関係の確認を急いでいる」と話しているとのこと。

ニュース資料:2012年(平成24年)1月10日(火)河北新報