トップページ水に関するニュース

水に関するニュース


おいしい水雑菌問題で損賠請求へ 福井市、富山の製造業者に/福井

 2011年10月19日(水)付の福井新聞は、福井県の福井市企業局が販売していたペットボトル入り飲料水「おいしいふくいの水」から基準値を超える一般細菌(雑菌)が検出された問題で、同企業局は水をペットボトルに詰める工程に原因があったとほぼ断定、富山県内の製造業者に損害賠償請求する方針を固めたことが18日分かった、と伝えた。
 請求額は数千万円になるとみられる。
 市が直接納入契約している企画イベント会社(福井市)と、製造業者の社名も近く公表する方針という。
 この商品については、市企業局が企画イベント会社と物品購入契約を結んでいる。
 製造業者とは直接契約関係にはないが、損害賠償請求できると判断したという。
 ただし製造後、製造業者以外の保管方法に問題がなかったどうかの調査結果がまだ出ていないため、引き続き慎重に調査を進めているという。
 市はこれまでに、おわび広告や水質検査委託料、商品代金の補償、弁護士相談手数料などの対応経費2,300万円を特別損失として計上。
 詳しい損害賠償請求額や2社を請求相手にするかどうかなどについては、顧問弁護士と協議して決めるとみられるという。
 市企業局は数回にわたって富山県の工場に職員を派遣したほか、品質管理の専門会社に調査を依頼した。
 専門会社の中間的な報告を受け、製造業者のボトル詰め過程で温度管理などに問題があったとほぼ結論づけた。詳細の分析についてはさらに検討を重ねているという。
 雑菌の混入は8月下旬に消費者からの通報で発覚。
 賞味期限(2年)内のサンプルや回収品を対象にした検査ではペットボトル計164本のうち、2010年3月、2011年3月、同5月に製造された27本から食品衛生法の基準値(1ミリリットル当たり100個)の1.4倍~140倍に当たる雑菌を検出した。
 これまでに約6,190本を自主回収し、約3,200本の返品があったという。

ニュース資料:2011年(平成23年)10月19日(水)福井新聞