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汚水排出:東かがわの繊維染色工場、規定値超す 海保摘発/香川

 2011年10月19日(水)付の毎日新聞は、規定値を超える汚水を瀬戸内海へ流したとして、高松海上保安部は18日、東かがわ市松原の繊維染色業「常磐染工」(国東直矢社長)と、同社の常務取締役兼染色工場長(53)、汚水処理担当社員(60)を、水質汚濁防止法(排水基準)違反で高松区検に書類送検した、と伝えた。
 同法違反の摘発は県内では2007年12月以来という。
 同海保によると、工場長らは東かがわ市松原の工場で6月22日~7月13日に計9回、化学的酸素要求量(COD)を規定値の最大4倍、浮遊物質量(SS)を同最大9倍を超える汚水を、瀬戸内海沿岸海域に排出したという。
 本来は浄化槽で処理してから排出すべきだったが、「経費削減のため」(工場長)怠っていたという。
 また県は同日、瀬戸内海環境保全特別措置法に基づき、同社に業務改善を命令した。
 同法に基づく行政処分は県内初。
 7月14日に県が立ち入り調査した際、1984年に県の許可を受けたのとは違う方法で排水処理をしていた。
 県は年1、2回の排水抜き打ち検査をしていたが、同社は県の検査がない夜間に汚水を排出していたという。

ニュース資料:2011年(平成23年)10月19日(水) 毎日新聞