旧射撃場内の地表、基準200倍の鉛/山梨
2011年8月31日(水)付の産経新聞は、県は30日、韮崎市の釜無川河川敷を活用して2009年まで43年間使われた県営韮崎射撃場内の鉛弾土壌汚染調査結果を公表した、と伝えた。
調査範囲は射撃場占用許可区域15.5ヘクタール。
地表の土壌と、深さ10メートルのボーリングで地下土壌を検査。
表層土壌では溶出量基準値(検液1リットル中0.01ミリグラム以下)の最大200倍の鉛を検出したという。
地下水検査も行ったが、一定範囲内の飲用井戸2カ所の水質には異常は見つからなかったという。
釜無川を水源とする下流28カ所の水道用井戸からも鉛は基準以下だったとした。
県では直ちに住民の健康に影響はないとしながらも、健康被害を防止するため、場内を立ち入り禁止にして、観測用井戸を増やして定期的に水質モニタリングを行い、除去方法については環境省など関係機関と協議するという。