施設管理者らを書類送検 三重・伊賀署など/三重
2011年7月26日(火)付の産経新聞は、伊賀市上神戸の住宅団地「きじが台」(約310世帯)で1月、ため池の水が水道水として使われた問題で、県警生活環境課と伊賀署は25日、水道法違反の疑いで、団地内の専用水道を管理する「全管連」(大阪市淀川区)と水道施設を管理していた伊賀市内の男性(59)を津地検に書類送検した、と伝えた。
また、この男性に定期健康診断を受けさせるのを怠ったとして、同社取締役の男性(63)を同じ容疑で書類送検したという。
同課などによると、同社と水道施設を管理していた男性は昨年12月に団地近くのため池で、県に確認せずに取水用のポンプを設置。
今年1月11日から2日間、定められた水質検査をせずに池の水を団地住民に給水した疑いという。
住民らの話では昨年末頃から、井戸水をくみ上げるポンプが不調で水不足となっていた。
この問題で県などは供給された水の検査を行ったが、異常な成分は含まれなかったとしているという。
水道施設を管理していた男性は取材に対し、ため池の水をくみ上げたことを認め「住民には申し訳なかった。県への届け出が必要なことなどを知らなかった」と話した。
また、きじが台地区住民自治協議会の嶋沢正彦会長は「地域のことを思ってやったことかもしれないが、方法が間違っていた。送検はやむを得ないと思う」と話したとのこと。