ろ過実験でこしただけの飲用に適さない水を児童に飲ませる、出前教室の水道局職員を戒告に/神奈川
2011年7月25日(月)付の神奈川新聞(カナロコ)は、横浜市水道局は25日、小学校での出前水道教室で、飲用に適さない水を誤って児童に飲ませたとして、お客さまサービス推進部港北・都筑地域サービスセンターの男性職員(59)を同日付で戒告の懲戒処分にしたと発表した、と伝えた。
児童に健康被害は出ていないという。
同局によると、男性職員は5月16日、都筑区の市立牛久保小学校での出前水道教室で、ろ過実験でこした水を4年生の31人に飲ませた。
ろ過実験は、砂利などを入れたろ過筒に泥水を通し透明な水を作る実験で、飲む予定はなかったという。
泥水は、水道水に同センター敷地内の泥を混ぜて作ったもので、水質検査の結果、食中毒の細菌や放射性物質は検出されなかったという。
見学していた担任教諭が手順の違いに気付き、発覚したという。
男性職員は「手順書を忘れた。ろ過実験の後に行う予定だった『きき水』プログラムと混同してしまった」と話しているという。