レジオネラ属菌届け出ず―鳩ケ谷市施設/埼玉
2011年1月22日(土)付の東京新聞は、鳩ケ谷市が運営する市立福祉センター(同市桜町6)の入浴施設で、昨年10月に国の指針の基準を上回るレジオネラ属菌が検出されたにもかかわらず、市が指針に反して保健所に届けず、無断で運営を続けていたことが分かった、と伝えた。
川口保健所から立ち入り検査を受け、今月14日から、使用禁止の指導を受けているという。
市によると、施設は60歳以上の市民向けに無料で提供され、この間、約6,600人が利用したが、健康被害は確認されていないという。
市は検査機関に委託した検査で、昨年10月15日に浴槽の水から100cc当たり220個のレジオネラ属菌を確認した。指針では100cc当たり10個以上の菌が確認されると、保健所に届け、再検査で安全が確認できるまで運営はできない。
しかし市は浴槽の消毒を行った上、保健所が立ち入りするまで無断で運営を続けていたという。
市は「2004年2月に基準以上の菌が見つかった。この際は指針通りの対応をしたが、その経験から消毒すれば問題ないと考えてしまった」と釈明。
これまで市は今回の問題について、ホームページなどで市民への周知は行っていないが「周知すべきだった」と話している。
市は今月24日に再検査し、保健所の許可が出れば、運営を再開するとしているという。